当時撮影したフィルムを8Kまで解像度を上げ、カラー映像にしてあり、
100年前の人たちをリアルに感じられる。
関東大震災で多くの人が亡くなったと知ってはいたけれど、
こうして映像も踏まえ、当時何があったのかを観るのは初めてだった。
橋で起こった群衆事故や橋が完全に崩壊し、亡くなった人たちの無残な姿、
火災旋風のすさまじさ、真っ黒に焼け焦げた人の山。
最新の技術で鮮明になった映像美から、それらは遠い日の出来事ではなく、
いつ起こっても同じことになる可能性があると強く印象付けるものだった。
そして、この
「火の中で追い立てられ逃げ場がなくなり死ぬ」ということに自分の中から突き上げる何かが確かにある。
これは、先日北海道でヒグマOSO18駆除のニュースを見た時も、自分の中から突き上げる何かがあった。
夫は何がそんなに怖いのというが、「人喰いグマ」、と聞くだけで武者震いがする。
漫画「不滅のあなたへ」でも似たようなクマが人を襲い食べるシーンで同じ感覚になったのを覚えている。
できるだけ思い出さないようにしているが、NHKで「三毛別羆事件」のドキュメンタリーを観た時は、腹の底から恐怖が這い上がってきて、世界の終わりのような、追い込まれた感覚になった。
男性の皮ベルトも観ると強い性的嫌悪感がする。
これらは昔からあるというより、ここ数年で露わになり年々顕著になる感覚だ。
こうした魂の記憶にアクセスするのは正直怖い。
そして一方で、いろんな体験を魂は保持していて、その大変な体験を担ってくれた同志に、感謝と祝福を贈りたい気持ちになる。
今はまだアクセスするのに、心が決まらないけれど
魂の構造って本当によくできているなと感心する日々です。